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「私、本当は冷えています」

Life

皆さん、こんにちは。国際中医師の吉田です。

前回の記事 → 足は冷えるのに顔はほてる…そんな時は?

をご覧いただきありがとうございました。

今回は、顔が赤いので熱がある?と思われがちですが、実は冷えている。。というご相談について原因と対処法について考えてみたいと思います。

「いつも顔が赤いんです」

その方はいつも顔が赤く火照っているように見られるそうです。いつも暑くて周りが分厚いコートを着ていても、その方はトレンチコート1枚で大丈夫だと。

はい。。年齢的に更年期が思い浮かびました。

中医学では更年期の諸症状の事を「絶経前後諸証」と言い、早い人で40歳過ぎ、一番多いのは45歳から55歳ぐらいまでの女性で月経が終了する前後に起こる諸症状を指します。

この時期になると人間の陰陽の源である腎の陰陽バランスが崩れ、それに伴って様々な特有の症状が出ます。

陰陽は地球上のさまざまなものを2つにわける考え方ですが、今回の場合は陽は身体を温める力、活動的にさせる力であり、陰は身体に潤いを与え、沈静化させる力と考えると良いでしょう。

人間の陰陽の源である腎の陰が減少してくると、相対的に陽が多くなるので火照りなどの症状が出ます。西洋医学で言うホットフラッシュがこれに相当するのではないでしょうか。

また腎の陽が減少してくると、相対的に陰が多くなるので、冷えの症状、特に腰から下の冷えの症状が出てきます。

温かい飲み物を飲みたがる

その方はいつも顔が赤く、火照っている熱を冷やすために冷たいものをゴクゴク飲みたがる。。。のではなく、いつも温かいものを飲みたがります。

これはどう言う事でしょう? 温かいものを飲みたがる。。と言うのは、体が冷えている証拠です。顔は赤いのに体が冷えている。。。中医学では様々なパターンが考えられます。

まずは気虚と言って気が足りないタイプの方。気には体を温める力があります。また気には身体に必要なものをあるべきところにキープしている力があります。

気が足りないと体が冷えやすくなったり、身体に必要なもの。。例えば臓器があるべきところから落ちてしまったりします。胃下垂などがこれに相当します。

臓器以外にも身体の下半身を温める力を下半身にキープ出来ないと、熱がもれて身体の上部に上がっていきます。気が足りない事が原因で起こる熱もあるのです。

そんな時に靴下をはかずに裸足でいたら、足先は冷えてきますね。身体の上部に熱はあるのに、気虚によって温める力が足りず身体は冷えている。。こんな時、温かいものを飲んで身体を温めたくなるのです。

更年期の場合

もう一つ考えられるのは加齢に伴い、腎の陰陽が両方少なくなってきている場合です。そんな時は月経の周期が不規則になったり、月経の量が少なくなったり多くなったり。時には冷えの症状が出たり、時には汗が出るぐらい暑くなったりします。

めまいや耳鳴りや、物忘れ、腰から下に力が入らなくなったり、手足の火照りなどの症状が現れます。

冷えの症状と暑さの症状はどういう時に現れるか規則性がないのも特徴です。冷えの症状が顕著な時でしたら温かいものが飲みたくなりますし、熱の症状が顕著でしたら身体を冷やしたくなるでしょう。

先に述べた気虚タイプの方は疲れやすいのが特徴です。食材で言えばお米、山芋、長芋、じゃがいもなどの芋類、干し椎茸などのキノコ類、鶏肉などの気を補う食材がいいでしょう。

腎の陰陽両虚の方で腎の陽が減ってで足腰の冷えやだるさなどがある方には羊の肉、鹿肉、エビ、鶏肉、ニラ、フェンネルなど、腎の陰が減ってでほてりなどがある方は枸杞、牡蠣、ホタテ、アワビ、ムール貝、黒ゴマなどを取るとよいでしょう。  

そして過去の記事でも申し上げていますが、陰陽バランスの乱れにはまず自然に寄り添うため、睡眠をきちんと取ることが重要です。

特にこれから冬が本格的になる時期です。1日のうちで昼が陽、夜が陰に分けられますので、これからは自然界に陰が増えていきます。日常生活で陰を増やす、夜を増やすには。。そうです。睡眠をたっぷり取りましょう。

更年期は誰にでも訪れるものです。日常生活に支障をきたすぐらいになったら、中医師の診断を仰いで、漢方薬を使用するのもいいかもしれません。 数値では現れないちょっとした不調を治すのは中医学の得意な分野です。

(了)

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著者名:吉田 美枝子
香港が大好きで通ううちに香港人女性の体格が昔よりよくなってきているのを感じました。昔はよく見かけたスープの持ち帰り専門店などが減って、ファストフードのお店が増えている香港。。。アジア人女性の美の秘訣は香港のお母さんの味にあり?と仮説を立て、北京中医薬大学日本校(現在の日本中医学院)の薬膳科に通いました。 薬膳も楽しかったのですが、中医学の理論に魅せられ、中医薬科、気功科も学び、国際中医師の資格をとりました。
▶︎現在、自宅で中医学、薬膳の理論を共有する教室「吉田食堂」を主宰。
▶︎過去に、吉田さんが執筆した記事はこちらをチェック

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