夏の疲れを癒そう!季節の変化に負けない秋の過ごし方とは?

日中はまだまだ暑い日が続きますが、夜は一枚羽織らないと肌寒くなってきましたね。
来週月曜日は秋分の日と、徐々に秋が深まってくる中、寒さ厳しい冬支度をそろそろ初めてみてはいかがでしょうか。秋の到来に起こる体の変化と冬の備えをご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
秋の到来と体の変化
暑さをしのぐために冷房のきいた場所に駆け込み、思わず冷たいものを口にしてきた夏が過ぎ、過ごしやすい季節になりました。しかし、この時期に体調を崩してしまう人は少なくありません。夏の疲れがどっと出るのは、涼しくなり、過ごしやすくなるこれからといわれています。なぜなら、暑さから涼しさへの〝変化〟に順応するには、多くのエネルギーが必要だからです。人はエネルギーの多くを体温の維持に使っていますが、そのエネルギーを気候の変化への順応にも使わなくてはならないため、季節の変わり目は、体にとっては実はとてもきつい時期なのです。
楽しい行楽も過ごし方次第
エネルギーの消耗だけでなく、季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、自律神経も関係しています。秋は、副交感神経が優位だった夏から、交感神経が優位になる冬への移行期。暑さが引いたからといって、いきなり激しい運動をしたり、気忙しく動き回ったりすると、心も体もその変化についていけなくなり、悲鳴をあげることになりかねません。
昔から「行楽の秋」といわれているように、涼しくなるのを待って、旅行に出かける人も多いことでしょう。しかし、旅行は日常ではなく、非日常のイベント。心身に〝変化〟をもたらすため、普段より多くのエネルギーを必要とします。楽しい旅行で心はリフレッシュしたけれど、体には疲れが残ってしまったという、予想外の結果になることも少なくないようです。
旅行などのプランを立てる際には、エネルギーを補うための休養日も設けておきましょう。楽しい思い出を振り返りながら、使ったエネルギーを速やかに補うことで、心身のバランスを整えることができます。
睡眠でエネルギーを補う
暑くて寝苦しい夏と比べ、秋は比較的、睡眠がとりやすい季節です。エネルギーを補うため にも、不安定になりがちな自律神経を整えるためにも、まずしっかりと睡眠をとることが大切です。
人間の体は午後11時~午前2時の間の睡眠時に、体力を回復させる成長ホルモンなどが活発に分泌され、1日の疲れがとれるようにできています。夜遅くまで活動している人も少なくない現代ですが、本来のリズムに従って、22時には床に就く生活を目指しましょう。
ただし、睡眠は人それぞれなので、周りの人や若い頃の睡眠時間と比べる必要はありません。「十分に休息できた」という感覚が得られればいいのです。また、質のよい睡眠をとるために、これからの季節はシャワーではなく、お風呂に浸かりましょう。手軽にできる「足浴」もおすすめです。
冬に備えた食生活を
人間の体にとって、秋は「栄養を蓄えて冬に備える」季節。ただし、たくさん食べればいいというわけではありません。冷たい物を食べ、たくさんの水分を摂りながら夏を乗り越えてきた胃腸は、疲れ気味です。そんな状態でたらふく食べていると、消化にエネルギーを消耗し、胃腸が弱り、食べ物から必要な栄養を吸収しづらい体になってしまいます。
そうならないためにも、秋は腹八分目で栄養のあるものを食べ、胃腸を整えてあげることが大切です。特に夕食は早めの時間に、軽めに済ませることがポイント。脂質や塩分、加工食品を控え、旬の果物や食物繊維の多いものを摂るように心がけましょう。
涼しくなったからといって、エネルギーを発散し過ぎてパワー不足にならないように。ゆったりと過ごして、きちんと睡眠をとり、旬の恵みをほどよく取り込んで、体を整えましょう。この時期、上手に心身のケアができれば、寒い冬もイキイキと過ごせるはずです。
冷えない体をつくる 秋の過ごし方5カ条
その1 季節の変化は体には〝きつい〟と心得ておく。
その2 エネルギーの無駄づかいに注意する。
その3 行楽や運動のプランには休養日も入れておく。
その4 満足感のある睡眠を心がける。
その5 腹八分目で、胃腸に優しい食生活を送る。
(了)