普段食べている「和食」が冷え性の解消に!?

実は冷えの要因の一つに、塩分不足が挙げられています。日本人の3大疾病とされるガン、急性心筋梗塞、脳卒中。これらを未然に防ぐため、国を挙げて減塩に取り組み、いまや塩分カットが当たり前となった日本社会に冷えが蔓延してしまっているのも納得ですよね。

そこで、朝日れすか9月号に掲載の「温育のすすめ④」では、適度な塩分が摂取できる「和食」をフィーチャー。塩分不足による冷えは大人だけではなく、子どもも同様。ポテトチップスなどスナック菓子を欲しがるお子さんは、もしかしたら体が冷えているのかもしれませんよ。

海藻や大豆製品を多用する和食は、ミネラル豊富で必要な塩分を補うことができます。そして、和食の基本となるのは、ごはんとみそ汁。発酵食品であるみそは、体を温める陽性食材でアミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。つまり、毎日、みそ汁を飲むことは冷えの予防・改善にもつながるということなのです。
温め食材のしょうがをプラス! 温育オリジナル みそ玉レシピ
ここでは朝日れすか9月号に掲載したみそ玉レシピをご紹介します。
しょうがに含まれる体を温める有効成分ジンゲロールは、熱を加えることで“ショウガオール”に変化し、体を温める効果がアップ。すりおろして使う場合は、水気を切ってから加えましょう。
【材料(1杯分)】
●みそ…大さじ1
A(だしの素…小さじ1/2弱、乾燥具材…適量、しょうが…適量)
【作り方】
①乾燥えのきや寒天を2〜3センチほどに切る。
②サランラップにみそとAをのせて包み、丸い形に整える。
③ラップの上をひねり、マスキングテープでとめる。
④冷蔵庫または冷凍庫で保存する。
※冷蔵で約1週間、冷凍で約1ヶ月が保存の目安。
食事の欧米化によって塩分過多な食生活が当たり前となった戦後を経て、いま、改めて「和食」が見直されているとすれば、まさに冷え性は現代病。飽食の時代、平均身長など外見は軒並み高まっていきましたが、体の内側は嘘をつけないのかもしれませんね。
(了)