午後になると体調の悪くなる人は「冷え」が原因かも。

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皆さんこんにちは。国際中医師の吉田です。

前回の記事をご覧いただきありがとうございます。→ 「乾燥ショウガで冷えを撃退!夏に胃腸を温める中医学のススメ」

今回は私の身近にあった話をご紹介したいと思います。

ある時友人から相談を受けました。午後になると体調が悪くなる知人がいる。体調が良くなるにはどうしたらいい?と。その方は夕方になるとだるくて立っているのがつらくなる……との事。その前に中医学の勉強会に出ていた私は勉強の内容とその方が結びつきました。

「もしかしてその方、冷え性ではないですか?」

「その通りです」

中医師は弁証と言って患者さんに質問しながら、その答えと舌や脈を診て病気の状態を判断します。私は友人から彼女の状態を聞いて彼女の状態が想像できたのです。

自然に寄り添う「整体観念」の話

なぜ私が午後になると体調が悪くなる人の状態が分かったのでしょう。それは中医学の考え方の大きな柱である整体観念と関連があります。

整体観念とは中医学を学ぶ上での大きな柱となる考え方で、読んで字のごとく、体を整える観念です。私はよく生徒さんに人間は宇宙の一部であり、その人間の体も一つの宇宙であるとお話ししています。

言葉だけ聞くと分かりづらいのですが、こう説明すると皆さん納得してくださいます。

宇宙、自然界の中で人間が一番偉いという訳ではありません。人間も自然の一部として、自然の変化に寄り添って体を整えていく……

さらに人間の体の中でも、モノを考える脳が一番偉いというわけではありません。各臓器や皮膚など人間の体を構成する全てのものが有機的に結びついて変化しながら、一つの人間としての体の機能を維持していく……

これが整体観念です。

人間は自然に寄り添って体を整える……。中医学の陰陽学説では昼が「陽」、夜が「陰」と考えられています。午後になると自然界では「陽」の気が減って夜に向けて「陰」の気が増えていきます。

人間の体の中の陽気は人間を活動的に動かすパワーに加え、人間を温める力と関連がありますので、体の中に陽気が足りないと体がだるくなったり、体が冷えたりしてくるのです。

自然界の「陽」の気が減っていく午後に体調が悪くなるという事は、その方は元からご自分の体の「陽」が不足しがちで午前は自然界の「陽」のパワーに助けられて活動している。

そして午後に自然界の「陽」の気が減っていくと、彼女自身の「陽」が不足しているため体を動かす力が足りなくなるのと、温める力が減っていくのとで、だるさと冷えを感じるのではないかと推測しました。

体に陽気を増やす羊肉を使った料理。

 

どうやって「陽」のパワーを増やしたらいい?

午後になると体調の悪くなる方は、どんな人でも暑さを感じる時期に体の外から冷やし、内側からも冷やすということをしていたそうです。元から「陽」が不足して体が冷えやすいのに体を冷やしていたのです。

そんな時、体の外からの冷やしすぎや、冷える服装は止めましょう。首、手首、足首の3つの首を冷やさない!というのは、私も中医美容の楊さちこ先生に教わってからずっと守っています。

夏もサンダルははきません。必ず靴下を履いて外出しています。

オフィスではひざ掛けとカーディガンを常備し、お腹、腰回り、首回りに冷気を感じたらカバーを欠かしません。その方にもそうアドバイスして実践していただいています。

体の中からも冷やさないように夏でも冷たいものの飲食は控えてください。陽気を補い体を温める食材を召し上がってください。(エビ、くるみ、鹿肉、ラム肉など)

午後になると体調が悪くなる方に、上記に加えぜひやっていただきたい事があります。整体観念の考えに基づき、自然に寄り添って自分の体の陽気を増やすために、天気のいい日に太陽の日差しを浴びて自然界の陽気を体に取り込んでください。

人間は自然の一部です。足りない陽気を自然から体に取り入れ体を温めてください。紫外線、熱中症には気を付けてくださいね。

体に陽気を増やす鹿肉を使った料理。

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著者名:吉田 美枝子
香港が大好きで通ううちに香港人女性の体格が昔よりよくなってきているのを感じました。昔はよく見かけたスープの持ち帰り専門店などが減って、ファストフードのお店が増えている香港。。。アジア人女性の美の秘訣は香港のお母さんの味にあり?と仮説を立て、北京中医薬大学日本校(現在の日本中医学院)の薬膳科に通いました。 薬膳も楽しかったのですが、中医学の理論に魅せられ、中医薬科、気功科も学び、国際中医師の資格をとりました。
▶︎現在、自宅で中医学、薬膳の理論を共有する教室「吉田食堂」を主宰。
▶︎過去に、吉田さんが執筆した記事はこちらをチェック

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