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冷え症なのは、もしかして鉄不足のせい?

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若い頃から手足が冷えやすく、1 年中、靴下やレッグウォーマーなしでは過ごせませんでした。最近になって貧血が発覚し、積極的に鉄を補うようにしていたら、冷えも改善されてきたようです。冷えと貧血って関係しているのでしょうか?(40 代女性)

貧血の患者さんの中には冷えの症状を訴える方も。

「冷え」は東洋医学では1つの病気と捉えますが、西洋医学の概念にはありませんから、冷えと貧血の関係性を示すのは難しいのが現実です。ただ日頃、貧血の患者さんを診ていると、冷えの症状を訴える方が数多くいらっしゃいます。ダイエットや栄養不足で貧血になっている方は、体がエネルギー不足の状態ですから、熱を生み出す力も弱く、冷えやすいと言えます。こういう方の場合は、貧血を治すことで冷えも改善する可能性があるでしょう。

「隠れ貧血」にもご注意を。

ヘモグロビンの材料の1つが鉄です。全身の約70%の鉄はヘモグロビン中にありますが、この他にもフェリチンという予備の鉄を貯蔵していて、血液中の鉄分が不足すると蓄えていた鉄を血液中に放出します。一般に貧血かどうかの指標となるのは「ヘモグロビン濃度」ですが、この数値が正常値でもフェリチンが不足している隠れ貧血(潜在性鉄欠乏症)の場合もあります。貧血の症状が現れている人はぜひともフェリチン値を測ってみてください。

毎日の食事が大切です。

貧血対策の基本は、食事でしっかり鉄を補うこと。体内への吸収率が高いのは動物性食品に含まれる「ヘム鉄」です。赤身の肉や魚を積極的に摂るようにしましょう。ほうれん草やひじきなどの植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップします。鉄を意識しつつも、全体にバランスのとれた食事を心がけることが大切。サプリなどはあくまでも補助的に活用しましょう。

日本人女性の5人に1人は貧血です。

女性は月経による出血で貧血になりやすく、50歳未満の日本人女性の5人に1人は貧血。にもかかわらず、死に至る病気ではないこともあり放置しがちです。そもそも貧血とは、全身に酸素を運ぶ赤血球中のヘモグロビンがうまくつくれない、酸素欠乏の状態。酸素の薄い高山にいるのと同じですから、頭痛やめまい、動悸や息切れも起きてしまいます。また、子宮筋腫やがんなどの病気が原因で貧血になっている可能性もあるので、気になる症状があったら必ず受診しましょう。

今だけでなく将来のため、家族のためにも貧血対策を

妊婦が貧血だと、赤ちゃんが低体重児として産まれてしまったり、早産になったりする可能性があります。低体重で産まれた子どもは将来、生活習慣病などにかかるリスクが高いとされ、最近、問題視されるようになりました。また、母親が鉄に対する意識をもっていないと、食習慣にも影響を与えてしまい、家族全員が鉄不足に陥ってしまう可能性も。もはや貧血は女性だけの問題ではないのです。

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【著者プロフィール】
みんなの冷えの問題にアプローチする温育チャレンジ編集部
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教えてくれたのは貧血に詳しい 山本佳奈先生

やまもと・かな 1989年滋賀県生まれ。2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業、南相馬市立総合病院勤務。現在、ナビタスクリニック内科医、相馬中央病院・常磐病院非常勤医師、東京大学大学院医学系研究科博士課程、ロート製薬健康推進アドバイザー。女性の総合医を目指し、日々研鑽中。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)。

あなたも、ぜひ貧血チェックを。

1〜4は2つ以上該当すると貧血の可能性が高く、は貧血で見られる症状。6、7は貧血になる要因です。
 疲れやすい。眠っても疲れがとれない
 階段で息切れする
 爪が弱くなり、割れる、へこむ
 顔色が悪いと言われる
 飲み物などに入っている氷を食べてしまう
 生理の時の出血量が多い
 食事の偏りがある。肉を食べることが少ない
<医療法人社団鉄医会ナビタスクリニック新宿・濱木珠恵医師によるものを一部改変>

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